菅の国民皆保険制度見直し発言に関する加藤官房長官の説明

 昨日、菅が記者会見の最後のほうで国民皆保険制度の見直しに言及した。当然、あらゆる方面からの反発が起きている。これに対し官房長官加藤はこう述べた。

「なぜっていうか、総理が昨日おっしゃったことに尽きると思います。我が国の保険制度は、まさに国民皆保険制度でありますから。その制度の中で、それを維持して対応……。いろんなことが起きてきますから、それに対して対応力を高めていくと。その考え方はこれまでも一貫しているわけですから、特段それに加えたことはお話しされたわけではなくて。そうした中で、今回の感染症という問題にどう対応していくのか。こういうことを言及されたものと思います。」

1点目は、あくまでもご質問があり、そして今の感染症の対応の中で、日本の医療制度の対応はどうなのか?という視点からの質問だったと思います。それに対して、いわば国民皆保険制度という根幹をしっかり守っていくなかで、こうしたものをどう考えていくのか。検証しながら検討していきたいと、おっしゃられたと思います。」

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 注意すべきなのは、加藤が菅が間違えた発言を行ったと言ったのではなくて、菅の発言を解釈がえしているということだ。菅本人は「国民皆保険制度を守る」とは一言も言ってはいない。

 菅の発言はすでの政府・自民党の内部ではそういう政策が議題に上っていることを意味する。 だが今、政府が国民皆保険制度の見直しに言及すればたちまちのうちに大反発を食らうのは必至だ。だからこそ加藤が出てきて菅の発言の解釈替えを行ったということだろう。ゆめゆめ騙されることなかれ!