新自由主義者どもの新型コロナ対策~下々の人々に命令するだけ

 西村康稔経済再生担当相が「感染拡大が続けば国民の命を守るため、緊急事態宣言も視野に入ってくる」とツイッターに投稿したそうだ。このままでは「医療が持たない」と指摘し、静かな年末年始を過ごすよう呼び掛けたと。

 何を今さらと言いたくなる。冬に突入してからの感染爆発は医療関係者の誰もが指摘していたことではないか。しかも言うことは「外出を控えろ」とは「静かに会食しろ」(菅)というように、人々に外出を控えるように要請するだけ。いいかえればそれ以外のことは相変わらず何もやっていない。羽田雄一郎議員がつい先日PCR検査すら受けられないで死去したばっかりであるにもかかわらずだ。

 羽田議員は身近にいる人に陽性者が出たので、参議院内の診療所に検査が受けられないか問い合わせたところ、「症状がない人には民間の診療所でしか検査は受けられない」と言われ(12月24日)、PCR検査ができるクリニックのリストを渡された。本人の主治医もそこには含まれていたがそこでも検査はできず、24日の深夜に発熱(38.6℃)。翌日27日の予定で別のクリニックに検査を予約したが、二日間自宅待機。27日に検査を受けに車に乗り込んだところ、そこで容体が急変し亡くなったとのことである(28日の立憲民主党による発表)。

 このことは、新型コロナウィルス(以下COVID-19と略す)の感染拡大を抑え込むには、無症状の人がいつでもどこでもPCR検査を受けられるように検査体制と拡充し、さらに陽性者をただちに治療できるように医療体制も充実させなければならないということだ。これは全国の医療関係者が今年の初めから警鐘を鳴らしてきたことではないか。しかも未だに症状がでても検査を受けられない人が膨大にいることからして、羽田氏のように容体が急変して亡くなった人が全国に膨大にいると思われるのだ(隠れ死者)。

 しかも、政府は治療に有効といわれるアビガン(ファビビラビル)も未だに承認していない。ロシア・中国などいろんな国で治療にどしどし使われているのに、である。

 これらの政府の動向をみると、いかにCOVID-19の感染防止を意図的にやっていないかよくわかるというものだ。あくまでも政府はオリンピックを「COVID-19に打ち勝った人類の祭典」として日本国家の威信を示すために強行しようとしているのだ。このことは新自由主義車共にすべて共通している。自民党の安倍一派(日本会議を中心とした連中)しかり、維新しかり、そして東京都知事の小池しかりである。橋本徹はいまだに検査抑制を叫んでいる。

 このような連中を打倒しないかぎり、未来はないと思うがどうであろうか?